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2009年 09月 27日
********* 北山川・熊野川 上から下までつなぐ旅。 川を上流から河口まで、全部下りたい。パドラーにとって、これはひとつの大きなテーマともいえる。でも、ホワイトウォーターと、流れがほとんどない下流域を、同じカヌーで「通し」で漕ぐのは難しい。・・・じゃあ、カヌーを乗り換えればいいじゃん! ってことでトライしてみました。場所は南紀・和歌山の熊野川。変化する川の表情を楽しんだ三日間の川旅。 ********* これは、雑誌「カヌーライフ」2007年春号の巻頭特集にあった記事。 北山川・熊野川を三つのエリアに分けて上流のオトノリ~玉置口をダッキーで、 中流域の~三和大橋までをフォールディングカヤックで、 そして最下流の~新宮までをシーカヤックで “漕ぎ通す”という企画。 雑誌企画としては充分おもしろいと思うし、決して否定するつもりはないけど、この記事を読んだときからずっと釈然としないものがあった。 副題に「実践!パドリング」とあるけれど、ダッキーとフォールディングカヤックとシーカヤックを三種類持ってる人が実際どれだけ居て、どうやって運んで、どうやってエントリーする? フネを取り替えるなんて現実的じゃないし、だいいち反則技みたいでかっこ良くない。 「自分のフネでどこまでも行きたい。」 と言うのが僕の理想だし、縁あって自分が乗っているカナディアンカヌーで“漕行可能な場所”というのが、思いのほか広範囲だという事も、今までの“実践”で分かったことでもあった。 北山川・熊野川は僕も大好きなエリアで、「川旅をしたい・・・!」と旅情をそそられる数少ない川でもある。 いままで田戸をスタートして瀞峡~河口を二泊三日で川旅した事はあったけれど、上流部は行ったことがなかった。 事前にリサーチしたところ、何とか僕達のフネでも漕行可能なのではないか?!・・・という判断のもと、今回はじめて行ってみた。 目的はもちろん、「北山川・熊野川 上から下までひとつのフネでつなぐ旅。」 ********* オトノリの瀬のすぐ手前に観光いかだ下りのスタートポイントがあり、いかだの11時スタートに合わせて午前10時・ダムからの放水で水量が確保される。 これを待つように結構な数のカヤックやダッキー、ラフトなどがエントリーしている。 僕達一行もカヌーを水辺までおろし、スタンバイしていると例のように「これで下るの?」「浮力体は?」「ヘルメットは?」と少なくない質問を受ける。 今まで色々な川で経験してきた状況で、半ば“みにくいアヒルの子”のような気分ではあるけれど、地元カヌーイストのみなさんはどなたも概ね親切。 スタートするとさすがに手強い瀬の連続で、先の見えない場所では入念にスカウティングをしながら下った。 田戸のジェット船折り返し地点まで約8kmをゆっくり6時間かけて下った。 印象はかなり極上。 景色の美しさ、流れの面白さ、全体の雰囲気が他のどこにもない独特の奥深さがある。 田戸から下、瀞峡を含む中流域は今まで何度も下っているおなじみの区間。 これまた見事な景観を眺めながら穏やかな流れをジェット船と遭遇しながら進む。 ここからは上流域でたくさん見かけたカヤックやプレイボートのような艇種から一変して、ファルトやダッキーに荷物を積んだパドラーと抜きつ抜かれつ進む。ウッドカナディアンのグループとも並漕した。 途中、人工物が一切目に入らない極上の玉砂利の河原がある。 「漕いでみたい川」にある「寝てみたい河原」。しかも、流木たっぷり。もちろんキャンプ地はここ。 十津川と合流し「熊野川」と本名を得た後、志古のジェット船乗り場を過ぎると、川はいよいよ大河の風格となって熊野の濃厚な山並みをゆったりと抜けて新宮の河口へと至る。 総漕行距離53㎞。 今回スタートしたオトノリはあくまでもカヌーで下れるスタート地点であって、川の始まりではないけれど、実際、通して漕いでみると、ひとつの川の起承転結が味わえる。 けれど、漕ぎ終えてみて冷静に考えると、今年の秋はどこの川も渇水なのに、観光イカダやジェット船の運航エリアであるが故に確保された水量と、人工的に筋道をつけられた通過ルートをトレースさせてもらっただけかも?という感も否めない。けれど、これ以上贅沢は言えない。 北山川・熊野川をカナディアンカヌーだけで通して下ったというささやかな達成感。
by kevipa33
| 2009-09-27 09:55
| 旅の空から
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