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2007年 11月 19日
ここのところめっきり寒くなった。霜月という呼び名がふさわしい空気だ。 11月は県の美術会の展覧会(通称「県展」)があり、その準備に追われている。 作品はすでに搬入したのだが、会場の設営・展示作業に例年以上の時間と手間がかかっている。 一昨年、これまでずっと会場になっていた県立美術館が例のアスベスト問題で急遽大掛かりな改修工事をする事になって二年間の休館となった。 代わりに昨年は県の生涯学習センターの体育館を会場に使った。ところが今年になってその体育館の耐震強度不足が発覚。急遽、同センター内の講義室を会場に使うこととなった。 建築界を騒がせた問題に立て続けに見舞われたかたちとなって、行き場を追われ追われて、結局慣れない状況のなかでの会場準備となっている。 そんな理由もあり、なかなか個展に向けての制作に集中できない。 しかたないので、こま切れの時間を使ってドローイングをファイルにまとめたり、絵と一緒に並べるコメント文の原稿を書いたりしている。 そんな折、以前この「雑記張」に使っていたBBSの記録をプリントアウトしたものが出てきた。読み返してみるとなかなかの名文(迷文)もあり、このまま埋没させてしまうのはもったいないのでいくつか復刻してみる事にした。 **************************** “間”をとる 僕はサラサラッと短時間で描くデッサンが好きだ。 ものを見て描くこともあるし、見ないで描くこともある。絵になるかどうかを考える前に、まずスケッチブックを取り出してとりあえず線を引く。 形がヘンテコリンでもかまわないし、画面のおさまりが悪くてもあまり気にしないことにしている。 そんな調子で描いたデッサンがたくさんたまってかなりの数になっている。ほとんどはどうにもならない失敗作なのだが、一応すべて捨てずにとってある。 時々、描いたときの時間よりも長い時間を使ってデッサンを見直す。 良く見ると、なかには自分でもビックリするような面白い絵もあって、そんな中から油絵のアイデアが見つかる事もある。 うまく行ったデッサンに共通している事は、気持ちよく線が引けているということ。 ためらわずに・力まずにいい線を引くことができたときはだいたい上手く行っている。 逆に、張り切りすぎたり・慌てたりして無駄な線をたくさん引いてあってもほとんどうまく行っていない。 そんな事が少し分かってきたので、一筆を入れる前に意識して一呼吸の“間”をとることにしている。 短い時間で描くときこそ、あえて手を止めて“間”をとる。 そして一気に線を引く。 そのタイミングの取り方が面白いのだ。 こうなると絵を描くことはスポーツやダンスに近い要素を多く持っているとも思えてくる。 特に剣道や弓道などの武術とデッサンの呼吸法や“間”のとり方には共通する点が多いのではないかということを僕は以前から強く感じていた。 「絵画」というものは最終的には静止画像として存在するけれど、じつは動いている「時間」と作者がどう関わったかという事が平面上に記録された痕跡なのだ。 (2006年6月25日記)
by kevipa33
| 2007-11-19 23:35
| 絵のこと
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