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2007年 01月 19日
年末年始の話題を持ち出すというのはまだ正月気分を引きずっているようで気恥ずかしいけれど、書いておきたいことがあった。 ここ数年、正月を自宅で過ごすという正しい(?)行いが出来ずに年越しキャンプに出かけている。けれど今年ははっきりした計画も無く年末ぎりぎりまで仕事を消化していた。 休みが始まる間際になって「・・・どこへゆこうか?」ということを漠然と考えはじめたのだが、決定的な行き先がなかなか決まらなかった。 例年通り富士五湖のいずれかで滞在型キャンプをしようか? 暖かい伊豆で海にカヌーを浮かべて初日の出と海の幸を堪能しようか? それとも箱根でPキャンして駅伝を観戦するとか? かなり遠いけど思い切って水のきれいな四万十へ行こうか? ・・・寒さ対策や渋滞予想などを考慮しても、候補に挙がる場所の中から簡単に行き先は決まらなかった。 そしてそんな候補地の中に“熊野”があった。 一昨年から何度か行ったことがあるのですこしは土地勘があるということと、なんと言っても暖かいし、初詣が出来てカヌーを漕げる川がある・・・という好条件がそろっている。 だけど、いかんせん遠いかな・・・?というのがマイナスポイントではあったが休みをあくる日に控えてようやく年末年始の行き先が“熊野”に決まったのだった。 この旅行の大きな目的は二つ。 元旦に北山川の瀞峡でカヌーを漕ぐ事と熊野三山のいずれかに初詣する事。 実際にこの二つは予定通り実行できたし、大晦日には伊勢神宮にも行くことが出来た。そのほか湯の峰温泉など今まで行った事がなかった場所なども体験できて、改めてこのエリアの奥の深さを知ることができて、とても実り多い旅行だった。 そして帰宅後の事。 僕はなんとなく「旅は実り多かったけれど、それにしてもなぜあのとき熊野に決めたのかな?」ということを漠然と引きずって考えていた。 仕事始めから数日たったある日、リビングのテーブルに「世界のパワースポット」という本が置いてあるのを見つけた。ミエさんに聞くと会社の上司が読んでいたのを借りてきたのだという。「きっとあなたも面白いと思うよ」というのでパラパラっとページをめくって驚いた。 世界各地の“パワースポット”といわれる場所を尋ねたレポがたくさん載っていてその中に日本国内の「お勧めパワースポット」が紹介されていた。 十勝岳・二風谷・忍路環状列柱とフゴッペ洞窟・戸隠神社・日光東照宮・富士山・皇居と明治神宮・伊勢神宮・熊野地方と花の窟神社・・・ 日本全国から20箇所ほどのパワースポットを紹介するリストの中から北から数えただけでここ数年の間に僕が行ったことがある場所がこれだけあった。 そもそもパワースポットとは何ぞや? それは地球上に点在する特別な“場”で、人を癒す水があり、人に話しかける岩があり、磁力を発する断層があったりする場所の事だ。そういう場所は宗教的な聖地になっていたり伝説の舞台だったりすることが多く、場所そのものが持つパワーに触れることで、時には病気が改善されたりスピリチュアルな体験をする事もあるのだという。特定の場所が特殊な磁場を持つために温泉でもないのに地熱が高かったり地球の裏側のラジオを受信できたりする場所もあるのだという。 本の中で紹介されてる場所でなくても、ただそこに居るだけで気持ちがいい場所というのもあるし逆になんとも居心地の悪い場所というのもあり、そういうことって科学的に根拠があるとか客観的な事実であるとかいう以前の実感として誰もが持っていることだろう。 僕は以前、ユネスコの世界遺産に登録された“熊野”という場所について「力強く明朗で積極的なパワー」を感じるということを書いた。 パワースポットとしての熊野の吸引力が魂の再生を願うたくさんの人を古来より熊野詣に誘ってきたというのは今さら言うまでも無い事だが、・・・どこへ行こうかな・・・?と迷っていたとき、きっと熊野の吸引力に引っ張られたのだ。 そればかりか、はっきりした実務的な目的の無い「旅」のルートというのは、ほとんどの場合その場所の持つ“力”に誘われているだけなのかもしれないとさえ思った年の初めだった。 今年も自分なりにパワースポットの誘いに従って良い旅がしたいと思う。 今回はじめて行った湯の峰温泉の「つぼ湯」は小栗判官が再生を果たした場所と言われ、温泉としては唯一世界遺産に登録されているのだということを現地で聞いた。 そう言えば、正月に小さい穴蔵のような「つぼ湯」に浸かりながら僕が感じたあの妙な達成感は、遠い関東からたどり着いた旅人として小栗判官伝説の説明書きを読んだ事だけが理由ではなかったのだろう。
by kevipa33
| 2007-01-19 15:55
| 旅の空から
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